大会に使うタイブレーカー

大会において、獲得ポイントが同じだった場合に使えるタイブレーカーの一覧を箇条書きにしてみます。

他にもいろいろあるのですが、とりあえず私の知っている範囲で書いていきます。後々学んだことがあったら追加していこうと思います。

ありがたいことに大会運営希望者が多いのでとりあえず取り急ぎ

一覧

Opponents' Win Percentage

大雑把に言うと、「どれだけ強い相手と戦ってきたか」を示す指標となります。合計ポイントが同じなら、より強い相手と戦ってきた参加者が上位という考え方に基づきます。

ちなみにこの亜種に Median、Modified Median、Solkoff などがあります(競技によって言葉の定義にゆれがありますが)。

別称、略称

  • Opponents' Match Win Percentage
  • OW%
  • OMW%
  • オポ

長所

  • かなり公平な決め方(らしい)

短所

  • 手計算だと求めるのが面倒

詳細

(私の過去記事からコピペしつつ一部改変)

オポーネント・ウィン・パーセンテージを算出するには、まずウィン・パーセンテージの求め方を知る必要があります。

勝ち(不戦勝も含む)の場合は100%、引き分けの場合は50%、負け(途中退席も含む)の場合は0%として、求めたいプレイヤーの今までのゲームの平均パーセンテージを計算します。求めたパーセンテージが、そのプレイヤーのウィン・パーセンテージとなります。

オポーネント・ウィン・パーセンテージは、自分が戦ってきた対戦相手のウィン・パーセンテージの平均で求められます。不戦勝したゲームは対戦相手がいないので計算に入れません。

下のような相手と対戦した参加者を例にとってみましょう。

1戦目の対戦相手 2戦目の対戦相手 3戦目の対戦相手 4戦目の対戦相手
3勝1敗(うち不戦勝が1) 1勝1敗2引き分け (不戦勝なので対戦相手なし) 1勝3敗(うち途中退席による負けが1)

この参加者の OW% は下のようになります。

{ \displaystyle
OW\% = \frac{75\% + 50\% + 25\%}{3} = 50\%
}

Game Win Percentage

1対戦が3ゲーム2本先取などの大会で有効です。

普通は上述した Opponents' Win Percentage と一緒に使うことが多いです。

この勝率の平均で順位を決めます。(例えば3ゲーム2本先取なら 2勝0敗 > 2勝1敗 > 1勝2敗 > 0勝2敗 の順でいい。実際は引き分けも考慮する)

ただ、例のスレだと今のところどの大会も1ゲーム1本先取なので、このタイブレーカーを使っても意味がありません。

別称、略称

  • GW%

長所

  • それなりに公平(Win Percentage をちゃんと算出できれば)

短所

  • 手計算だと求めるのが少し面倒

Opponents' Game Win Percentage

こちらも1対戦が3ゲーム2本先取などの大会で有効で、普通は上述した Opponents' Win Percentage と一緒に使うことが多いです。

詳細な解説は省略します。

別称、略称

  • OGW%

長所

短所

  • 手計算だと求めるのがとても面倒

Face-to-face

タイになっていた人同士が対戦していたら、その結果を用いて順位を決めます。

長所

  • 比較的公平な決め方(だと思う)

短所

  • 対戦していないと使えない
  • 引き分けだと使えない
  • タイが3人以上だと困ることも

延長戦

タイになっていた人がいた場合、延長戦をして順位を決めます。

長所

  • 公平な決め方

短所

  • 延長線をするぶん、時間がかかる
  • タイが3人以上だとさらに時間がかかる

ダイスロール

タイだったらダイスを振るなりして順位を決めます。

長所

  • とても簡単

短所

  • 試合結果が反映されず運ゲーとなる